gurange リヤディレイラーガード

小さい頃、よく自転車のリヤにU字型のヘンな金具がついていたのを見て、はて、あれはなんだろう？と思った事が何度かあります。 それがリヤメカを保護するための器具だと知ったのは、実は相当後の話でして。

ご存知のように、リヤディレイラーは、ハンガーという細い金属のとこにくっついているだけの存在です。
しかもこのハンガー、案外やわくて倒れたりして打ち所が悪いといともあっさり曲がってしまいます。ハンガーそのものが分離交換出来る物なら、 ハンガーの予備を常備しておけばいいんでしょうけど、曲がってしまうっつうのは精神的によろしくない。
私も、今週、メンテしようとしてうっかり倒してしまい、微妙にアライメントが狂いましたorz
軽微だったので、心持引っ張って修正。なんとか事なきを得ましたが、その時に前々から知っていた「グランジ　リヤディレイラーガード （ロード・MTB両対応）」を導入しようと決意。
今でもあるU字型のは、どうも今ひとつ見た目的に問題があるので、他に選択肢は無し。

とはいえ、割とマイナー感の否めないアイテムなので、通販しかないのかと思って、 まあ念の為にちょっくらいくつか店を回ってみようと行った所、なんと近所の店に一個だけ置いてあった。ちょっとした驚きでした。ええ。

早速帰ってから取り付け。もう夕方で薮蚊の攻撃に曝されながらもなんとか装着。
クイックのレバーとは反対側のボルトを外してこれに交換するだけ。あとは、付属のネジを回しこんでRDの穴に入れるだけ。 あまりまわしすぎると、RDそのものを押して曲げてしまいます。
それで交換は終わり。
この製品の効能に、RDの穴にボルトを通す事で、歪まなくなるのでカチっとした変速になるというのがあったんですが、これは体感には至らず。

見た目的に、「これはなに？」と思わせるようなデザイン。
メカっぽさ＋２５といった感じ。
クイックの部分とRDの本来の固定部分を一体化させているので、剛性アップをしているようです。

 
横から見るとこんな感じに。
RDより外に張り出しているので、当たる時はまずガード。

寝かせてみました。さすがに倒す気にはなれませんでした。あくまでこれは保険的アイテムなので。
接地しているのはガードの部分なのがおわかり頂けるだろうか。
これは右クランクが前を向いて、もっともRDが地面に近づくようにして寝かせているので、モロについてます。本来なら、 RDが接地しているところです。ただ、この状況になる前に、ほんの少しだけRDのアームの部分が先に接地します。しかし、 構造を見てもらえればわかりますが、RDが接地して内側に曲がろうとする時に、RDの穴に通したボルトがそれを阻止しています。 ボルト自体は、ガード本体の張り出しから出ているので、そこの部分が衝撃を受け持つ形になるので、 RDとハンガーには最小限のダメージで済むようです。
もちろん、接地する以上、傷がつくのは免れないとは思いますが。もう傷つくのすらイヤという人には、正直このアイテムは向きません。 U字型の奴がオススメかと。あれはあれでしっかり張り出しているので、かなり確実にRDを守ってくれるかと。

見た目と機能性を最大限両立していると思うので、かなりオススメかと。
輪行でクイックを外す事が多い場合は、ちょっと向かないかもしれません。実際装着しただけなので、 外したりつけたりがどんだけなのかはまだ試してないですが、そう手間もかからないと思われます。 ツーリング中になんらかのアクシデントでハンガーをまげてしまったとかになると、かなり泣ける事になるので、 安心感を買ったと思えば安いものです。ハンガーを交換出来ないフレームだった場合は、強く曲げてしまった場合、もう終わりですし。 強引に戻すとボッキリ折れますね・・(´・ω・｀)

これが折れるような自体になったら、他の所もタダでは済まない状況になってる筈なので、 まあ通常に置いては不安無しといったところでしょうか。
得られる安心感はお金以上ですｗ

なんかこう、黒いハンガー部分に黒い物がついてるから、まるでRDの一部でもあるかのよう。
ふと思ったけど、中のクイック軸につけるボルトは、本来クイックについてた黒いのじゃ駄目かなとかちょっと思ったり。 ガード本体を強く押し付ければいいわけだから、この銀色のじゃなくてもいい気がしてきた。
あとで取り替えてみようかと。

オマケ
使ってる鍵。SANYOのスチールリング方式の鍵です。確か２０００円くらいだったかと。

径が１９ｍｍ。その上にナイロンのカバーがしてあります。
本気泥相手だと、こんなのは玩具同然なのでしょうけど、大概これくらいだと大きめのボルトクリッパーが必要ですし、スチールリング式の弱点 （とされている）である、リンクのつなぎ目部分が見えないカバーもあるので、結構おすすめかと。合鍵も３つあって、 そのうち一つはLEDがついてて夜でも手元を照らせる仕様。
鍵はディンプルタイプなので、ピッキングにも強いと思う。多分。きっと。

前述したリングの継ぎ目が判らないようにするナイロンカバーですが、これをまくられて継ぎ目を曝されるのはよろしくないので、 瞬着で両端を接着した後、タイラップで締め上げました。これで指だけではたくし上げるのは困難になってます。これだけでも、 やらないよりはマシです。というより、この手のカバーがかかってるスチールリング式のは、 ある意味このカバーが鍵性能の肝の部分といってもいいかもしれません。
この鍵の難点は、短くて地球ロックしづらい事ですが、町乗りで、しかもそう長時間停車しないで、 この長さでも確実に地球ロック出来る場所を見つけられる場合ならば、ほぼ問題ないかと。

あと、鍵はなるべく地面から遠い位置にかけるのが肝要。（＋地球ロック必須）
いかにボルトクリッパーとはいえ、ハサミで紙を切るようにはいかないので、それなりの力を要するようです。
地面を使われて体重をかけられたら切断されやすくなってしまいます。